人気の職種!現場事務!!つらい?CADが必須?~建築事務の魅力を解説~
近年、社会全体で事務系の仕事の需要が高まっています。
これまでの事務職とは異なり、マルチな活躍が期待されているという点が大きな意味を持っています。
それでは、建築事務の仕事内容を見ていきましょう。
△建設事務の仕事内容とは?
建設事務の仕事は、事務作業全般、業務に関わる経理、現場での来客対応や電話対応です。
まず建設業界の事務職では経理の役割を担う比率が高く、勘定科目も完成工事高、完成工事原価、完成工事未収金と建設業界ならではの項目を使用する機会が多いです。
特別難しい知識が必要ではなく、あくまでも建設業界の会計に慣れる必要があります。
また、設計補助的な役割を担う可能性もあり、CADなどが扱えると重宝されるでしょう。
△建設事務の1日の仕事の流れ
建設事務の業務は上記の通り幅広く、特に経理、設計の分野で他業界の事務職よりも建設業界に特化した業務を求められます。
1日のなかで一つの仕事に特化するよりも、いわゆるマルチタスク能力が求められます。具体的に1日の流れは以下の通りです。
来客対応(顧客や公共事業の場合は役所の人が来る場合も)
電話対応(来客対応同様、同業他社や顧客や役人とのやり取り)
メール対応(来客、電話と相手は同じ)
事務作業(備品の補充や清掃など)
経理業務(伝票・請求書作成、帳簿転記など)
採用業務(小さな建設会社なら事務職が採用に関する手続きや面接をする場合も)
すべてが1日の作業ではありませんが、必須作業を自分で判断し上手にスケジューリングする必要があります。
たとえば来客時間などが決まっている場合は事務作業の時間をずらす、電話から突発的な作業が発生する可能性もあるので、経理業務は時間が取れそうなタイミングに、といった自己管理能力も重要です。
△建設事務に求められる経験
建設事務は未経験からでも応募可能。
専門的な知識は必須ではありませんが、下記の経験やスキルがあると転職活動に有利です。
△建設事務と相性の良い業界・職種
建設事務と相性が良い業界は同業種です。
建設業界ならより良いですが、設計事務所などでの事務経験があると重宝されるでしょう。
事務作業全般で共通する部分が多いだけでなく、経理やCADを使った設計等にも慣れていれば他の職種のサポートにも回れます。
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△建設事務に求められるスキル・資格
次に建設事務に求められるスキルや資格について紹介します。
△建設事務に求められるスキル
建設事務に求められるスキルは以下です。
コミュニケーション能力事務処理能力(ミスなく正確に書類作成等を行う)簿記に関する一定の知識(建設業務に関する経理知識があるとより良い)
コミュニケーション能力と事務処理をコツコツミスなく行う能力は事務職全般に必要です。
簿記に関しては他の事務職よりも重視される傾向にあります。
建設業界は大きなお金が動くため、売掛金や費用計上を分割するケースが多いです。
消耗品になるのか固定資産になるのかよくわからない、減価償却はどうなるのか、といったことから、建設業界独自の勘定科目もあるので、勉強が必要です。
△建設事務に求められる資格
建設事務では経理能力が重視され資格に関しても必須ではありませんが、建設業経理の資格があると重宝されます。
建設業経理検定試験建設業経理事務士試験宅地建物取引士日商簿記
特に上の二つは建設業界で必要な経理知識を網羅しているため、取得していると転職に有利です。
△建設事務に転職する注意点
建設事務を目指す前に、本当に自分に向いているかどうか確認しておいた方が良いでしょう。
△建設事務に不向きな人の特徴
建築、土木、モノづくりなどに興味がないコミュニケーションを取りたくない事務作業や経理業務が嫌い
建設事務は事務職なので直接的に設計や施工業務を行うわけではありませんが、当然見聞きする機会は多いです。
事務職であっても知っておかないと事務処理に困るので、建築業界そのものに興味がないと必要な情報が頭に入りにくくなるでしょう。
コミュニケーションや事務作業は事務職全般に必須の業務なので、避けては通れません。
△建設事務の給与・待遇・将来性
建設業界全般の平均年収は400万円程度です。
ただしこれには設計や施工の職種も含まれるので、事務職単体だともっと低くなると考えられます。
待遇に関しては、事務職の方が休暇等はむしろ充実しているでしょう。
△建設事務の今後の推移
建設業界は震災復興やオリンピック特需で盛り上がっており、今後も状況に応じて需要が高まる機会は多くあると考えられます。
事務職は組織にとっても必要不可欠な職種なので、なくなることはないでしょう。
まとめ
現場事務の仕事内容は特別な資格やスキルは必要ではありませんが、求められる本質的な能力、コミュニケーション能力や数値の理解などが必要となり、欠かせない存在となっています。
また、事務作業だけでなく、現在はCADを利用した設計への理解を深め、扱えるように勉強を行うと活躍の幅が広がるでしょう。